独立・起業の登竜門 スタートアップピッチイベントとは?
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- コラム
「ピッチイベント」ってご存知ですか?あまりなじみがないかもしれませんが、スタートアップ企業や起業家が、資金調達やパートナー企業とのマッチングを目指して自社サービスを紹介するイベントです。
イベントでは、3分や5分といった短い時間の中で、自社サービスのプレゼンテーションを行い、それに対して、さまざまな経営者や投資家からフィードバックを得たり、イベント内での順位付けを行ったりします。ここから資金調達や自社PR、それに人脈形成に成功するなど独立・起業間もないスタートアップ企業にとっては非常に重要なイベントです。今回のコラムではピッチイベントの意味や目的、開催事例について紹介します。
ピッチイベントとは
ピッチイベントとは、スタートアップが集まって自社のアイデアや技術、サービスを3分から5分間の間でプレゼンテーションするイベントです。イベントには審査員としてベンチャー支援企業、投資家、VC、アクセラレーターが登壇し、発表者にフィードバックしたり、出資を検討したりします。優秀な内容には賞金が贈呈されます。
スタートアップがピッチイベントに参考する目的
資金調達
投資家やVCに自社のビジネスアイデアや技術、サービスを売り込むよい機会です。成功すれば出資をしてもらえ、資金調達につながります。
パートナー企業とのマッチング
出資だけでなく、ビジネスマッチングを目的としたピッチイベントもあります。近年は大企業のスタートアップへの関心度も高く、両社が業務連携することで双方にとってサービスを強化できる狙いもあります。
認知向上
企業の知名度も高まります。また投資家以外にも専門家やほかの経営者とのつながりも期待できます。
ピッチイベント成功のコツ
これから紹介する項目により、ピッチイベントでより相手に魅力的アピールすることができます。ぜひ参考にしてください。
シンプルなメッセージ
プレゼンの時間は3分から5分と短いです。ポイントをシンプルに伝えることが大切です。自社のビジネスが社会にとってどのような問題解決につながるのか、端的にわかりやすく伝えましょう。
ストーリーライン
相手に伝わるストーリーラインを練る必要があります。自社のビジネスアイデアや製品がどのような社会問題の解決につながり、解決によってどのようなインパクトを生み出し、どのような利益が生み出されるのかを、ストーリーを通じて伝えることで相手はわくわくします。
可視化した説明
図やグラフを使って、問題を解決するためのアプローチや現状についてシンプルに見せましょう。伝わり方が変わります。
自社の強みを明確に
自社の優れている点、競合他社にはそれがない点を明確にしましょう。だからこそ自社のビジネスアイデアや技術、それに製品が必要なのだということがしっかりと伝わります。
ビジネスモデルを伝える
収益をあげる仕組みをシンプルに伝えましょう。お金の流れをわかりやすく伝えることで、聞いている側が出資した際に、どのような利益が出るのかをイメージしてもらえます。
質問にしっかり答える
聞かれそうな質問に関しては事前に回答を用意し、100回はプレゼンの練習をしましょう。あとは何よりも自信です。胸を張って堂々と回答することが重要です。
おすすめのピッチイベント
Infinity Ventures Summit(IVS)「LAUNCHAPAD」
毎年開催されているInfinity Ventures Summitの名物企画である「LAUNCHAPAD」。数百社以上の応募者の中から選考を勝ち抜いた十数社の企業が投資家やVC、大手企業からなる審査員の前でプレゼンを行います。LAUNCHAPADで結果を残すことができれば、資金調達や人材調達、マーケティングの面で多大なメリットを享受できる可能性があります。
B Dash Camp ピッチコンテスト「Pitch Arena」
B Dash Campはインターネット業界の第一線で活躍する経営者や著名人が集結する日本最大規模の招待制カンファレンスです。Pitch Arenaはその中のメインコンテンツの1つで、登壇した多くのスタートアップが資金調達や事業連携を実現し、IPOやM&Aを実現しています。
Takeoff Tokyo
日本からグローバルトップレベル企業の輩出を目指すことを目的とし、国内外の優れた起業家、投資家、エキスパートが一堂に会し、ビジネスの成長と発展を促進する場として開催しています。
TOKYO STARTUP GATEWAY
さまざまな起業家やVCなどの強力な支援体制のもと、分野を超えて世界を変える若い企業の輩出を後押しするイベントです。エントリーは400文字のアイデアからスタートできます。