BPRコンサルタントについて

bpr

BPRコンサルタントとは

業務プロセス全体の改革、再構築を行うことで、業績向上を目指す企業を支援するコンサルタントです。
昨今、多くの企業は、加速するIT化やグローバル化、人材不足への対応を迫られており、
業務プロセスの大幅な改革を行う、BPRコンサルタントの需要は高まっています。
また、近年目立っている、日本の労働生産性の低さを向上させるために、
組織的な改革を行うためにも、BPRコンサルタントに注目が集まっています。

BPRプロジェクトの種類とは

BPRプロジェクトは次のように、「ビジネスモデル変革」「オペレーション変革」「キャパシティ変革」の
3種類に大きく分類することができます。

ビジネスモデル変革

ビジネスモデルとは、企業が持続的に収益を上げるための仕組みです。
付加価値を提供する(販売する)対象、物、方法などの一連のプロセスの見直しを行うことで、業績向上を目指すのが、ビジネスモデル変革です。

オペレーション変革

この場合、オペレーションとは、業務目標達成のための業務フローの整備や、実行の一連の作業を指します。
業務フローや作業方法、進め方について見直しを行うのが、「オペレーション改革」です。近年では、IT技術なども積極的に活用しようという動きが高まっています。

キャパシティ変革

この場合、キャパシティとは、業務上受け入れ可能な数や量などを指します。
例えば飲食店やホテル、レジャー施設などにおけるキャパシティは、「お客様の入数」のことです。
お客様の入数などの限界の概念を改革するのが、 「キャパシティ変革」です。
お客様にとって快適な空間やサービスを提供することで、再来店数増加につなげることができます。

BPRコンサルタントが
注目されている理由

業務改革を推進するリーダー的存在として、近年需要が高まっているBPRコンサルタント。
多くの企業からBPRコンサルタントの活躍が期待されている理由について、詳しく解説します。

社内で不足している知見や情報を補うため

BPRを実施したことのない企業は、業務改革の知見やノウハウ、必要な情報などが乏しい場合が多いです。
そのため、BPRを効率的に実施するために、BPRの経験が豊富で、業務改革に精通しているコンサルタントに依頼するケースが増えています。

客観的な視点で全社的な改革を行うため

企業や組織の中には、変革よりも現状維持を好む人達が一定数おり、変革の妨げになっている場合が多いです。
また所属部署の利益を優先するあまりに、全社最適の視点で改革や、組織全体の利益がなおざりになっている場合もあります。
このような状況を打破し、プロジェクトを円滑に進めていくために、第三者の視点でアドバイスをすることができるコンサルタントを導入しようという動きが広がっています。

BPRコンサルタントに求められるスキル

BPRコンサルタントには、業務改革のスムーズな推進のために、多様なスキルが求められます。
そこで、BPRコンサルタントに求められるさまざまなスキルについて、具体的に解説します。

論理的思考力

現状を分析し、課題を抽出したり、対策を検討するためには、論理的な思考力は必須です。
業務改革では、複雑な問題を分析・把握し、特に重要で改革すべき課題に対して、効果的な対策を打ち出すことが重要です。
このため、正確に課題を捉え、最も効果的に対策を講じるためには、論理的思考力はBPRコンサルタントにとって特に重要なスキルと言えます。

コミュニケーション能力

BPRコンサルタントは、業務遂行するうえで、経営陣や関係各部門に対する事前説明や状況報告を行う機会が多々あります。
また、BPRは企業の担当者に伴走して進めていく必要があります。
理解や納得が得られやすい説明や報告を行うためにも、BPRコンサルタントには、明確で論理的な資料作成やプレゼンテーションなどを含む、コミュニケーション能力も求められます。

調整力・交渉力

BPR推進においては、クライアント企業の社内外のステークホルダーとの連携が求められます。
さまざまなステークホルダーと連携を図る中では、それぞれのステークホルダーの利害が一致しないケースも多々あります。
そのような場合に、クライアント企業のBPR推進担当者が、社内外のステークホルダーと交渉しやすいように支援を行うのが、BPRコンサルタントの役割です。
このため、BPRコンサルタントには、クライアントのステークホルダーの利害関係を把握し、それぞれの利害を考慮した、調整力や交渉力が必要とされます。

経営やIT・専門的な業務の知識

BPRコンサルタントにはさまざまな知識も必要です。
業績向上のための抜本的な改革のためには、経営戦略に関する知識が必要となります。
また、IT技術の高度化・普及に伴い、ほとんどの企業においてITの活用は必要不可欠となっています。
BPRにおいても、業務改革のために、最新のIT技術を活用しプロジェクトを推進する場合も多く、IT技術やプラットフォームに関する知識を身につけておく必要があります。
BPRに役立つ主な基幹システムとしては、企業の会計や人事、生産、物流、販売などの基幹業務を統合し、情報の一元化によって効率化を図ることのできる「ERP (Enterprise Resource Planning)」などがあります。
BPRを推進する際には、ERPの導入やリプレイスの付随業務を支援するケースも多く、ERPに関する知識はぜひとも身につけておきたいところです。

マネジメント能力

期限内に目標を達成すべく、プロジェクト全体を管理してプロジェクトを円滑に進めていく能力も、BPRコンサルタントにとって重要な能力の一つです。
プロジェクトをマネジメントするためには、まず、目的達成のための必要事項の確認、達成までの詳細なスケジュール設定、人員配置、業務の割り振りなどが必要です。その上で、スケジュールに沿った進行ができているかをモニタリングし、必要に応じて、さまざまな変更や調整を行うことが求められます。

業務分析能力

業務フローチャートを使った、現状の業務プロセスや業務内容、問題点の分析も、BPRコンサルタントの重要な任務の一つです。
具体的には、まず、クライアントへのヒヤリングを通して業務フローチャートを作成し、不要業務、阻害業務、重複業務などの洗い出しを行う必要があるため、BPRコンサルタントには、業務分析能力も必要となります。

BPRコンサルタントとして
活躍できる場面

SCENE.01

コンサルティングファーム

最も代表的な、BPRコンサルタントの活躍の場は、コンサルティングファームです。
大手のコンサルティングファームでは、規模の大きなプロジェクトに関われる機会もあり、BPRコンサルタントとして、さまざまな経験を積みたい方、成長したい方にとって絶好の環境です。

SCENE.02

BRR専門ベンダー

BPR専門のベンダーで働くという選択肢もあります。
BPR関連のサービスやツールを提供する専門のベンダーでは、BPR関連の自社ツールやシステム提供だけではなく、BPRコンサルティングを行っている場合もあります。
BPR専門ベンダーでは、自社のシステムの専門知識を身に付けることができます。
どちらかと言うと、俯瞰した立場での業務改革よりも、自社のシステムを極めた上で、専門的な課題解決を行いたい方に向いています。

SCENE.03

フリーコンサルタント

ファームや専門ベンダーでの実務経験を活かして、フリーランスのBPRコンサルタントとして活躍することもできます。
自身で仕事の裁量を決めたり、プロジェクトを選定したり、自由な働き方が可能です。
能力次第では、月に100万円〜250万円ほど稼ぐことも可能で、高収入を狙うことも可能です。
しかし、その分、自身で案件開拓を行う必要があり、BPRコンサルタントとしての能力に加え、営業力も求められます。

BPRコンサルタントのフレームワーク

ビジネスにおけるフレームワークは、関連するすべての人や組織間で共通で用いられる
分析や問題解決、戦略立案といった枠組みを指します。
プロジェクト全体でのロジカルシンキングには必須です。
世界的に知られるフレームワークにはBPRの進行にも有効活用できるものが多数ありますので、ご紹介します。

01.MECE

Mutually Exclusive and Collective Exhaustiveの略で、ダブりと漏れを分析するフレームワークです。
業務フローの洗い出しと合わせてBPRに活用できるでしょう。

02.SWOT分析

内部的要因の強みと弱み(Strengths/Weaknesses)、外部的要因の機会と脅威(Opportunities/Threats)の4点から企業の現状を洗い出すためのフレームワークです。
改善すべき点の絞り込みに有効です。

03.P分析

商品(Product)、価格(Price)、販促(Promotion)、流通(Place)といった4つのPを分析し、戦略立案する方式です。
業務のスピード化が図れます。

04.STP

セグメント化(Segmentation)、ターゲット選定(Targeting)、ポジション取り(Positioning)から事業の戦略立案を行なう方式です。
企業が目指すべき理想の形を可視化することが可能です。

05.AARRRモデル

近年話題のフレームワークで、商品やサービスを成長させる戦略立案に効果を発揮する考え方です。
メインとなるのがユーザー行動の変化であり、現状の課題分析と改善に有効なフレームワークとして注目されています。
ユーザー獲得(Acquisition)、利用開始(Activation)、継続(Retention)、紹介(Referral)、収益の発生(Revenue)の略で、特にユーザーによる紹介が事業の活性化につながるとする考え方です。
インターネットビジネスを考える上では重要になるフレームワークと言えるでしょう。
紹介したフレームワークは必ずしも活用しなければならないものではありませんが、プロジェクトにおいて立ち戻れるベースの考え方を固めるのに役立ちます。
BPRで重要なのは終始一貫して顧客目線で改革を行なうことですので、市場においてクライアント企業がどのような価値を持つか、持たせるかはブレてはいけないポイントです。
ちなみに改革部署が人事総務の場合には、従業員が顧客の立場に定義されます。
あくまでも顧客にとって高い付加価値を与える組織にすることが改革の主題です。

BPRコンサルタントの仕事の進め方

コンサルタントとしてBPRを進める場合のステップを紹介します。

01.業務全体の可視化

目標設定と対象範囲を定め、横断的に業務の現状を可視化します。
業務フローの作成と工数や費用などコストの洗い出し、生産性を数値化することも必要です。

02.目指す姿の定義

本来どうあるべきか業務の理想像を定めます。ここでフレームワークを取り入れることもできます。
ここで抽出される課題や理想とのギャップを元に施策と優先順位を決め、プロジェクトのスケジュールを定めます。

03.実行

施策によりますが、現在はITシステムの導入が外せない手法として挙げられます。
特に、ERPシステムの導入やRPAの導入などがメインになる場合も多いでしょう。

04.結果検証と修正

実行した結果は必ず検証し、成果が見込み通り上がっているかを確認します。ギャップがあれば再分析し軌道修正が必要です。
また、ITシステムを導入した場合は継続して運用されなければ意義はありませんので、マニュアルの見直しや改善も必須となります。

BPRコンサルタントで成功する
3つのポイント

BPRコンサルタントとして成功を収めるには、以下3つのポイントを心掛けるのがおすすめです。
案件数と収入を安定させるためにも、ぜひ参考にしてください。

外部人材だからこそ打破しやすい
場面がある

BPRに関わるコンサルティング会社やフリーコンサルタントは、BPRがどれほど企業経営に大きなメリットを与えるかを熟知していなければなりません。
また、経営者や戦略室だけでなく、実務を行なう企業の現場従業員にも理解させることが重要な役割です。社員では立場的にどうしても状況を打破することができなくても、外部のコンサル会社やフリーコンサルタントならそれができる立場にあります。
ただし、現状を壊す作業を進める以上、なぜそれが必要なのか、その結果どのようなメリットが享受できるのかを理解させる努力が必要となります。
そうでなければ、協力を得られず必要な情報も集まりにくいですし、業務フローの洗い出しやマニュアルの見直しも進まないでしょう。
現場を説得するには、コミュニケーションスキルも必要ですが、真に得られる価値をコンサルタント自身が理解していなければ、口先だけで何も伝わりません。

働く環境が「見える化」できる

BPRを導入することで得られる一番のメリットは、働く環境がハッキリと見えるようになることです。
たとえば、業務フローの洗い出しは最たる例ですが、BPRでは明確になった業務フローから生産性向上を阻害する要因を発見することができます。
面倒なだけで無駄な作業が減れば労働時間も短縮しますし、従業員満足度の向上にもつながるでしょう。
業務パフォーマンスが向上すれば製品やサービスのクオリティが上がり、結果的にユーザーも満足度が向上します。
経営者層は別ですが、現場従業員が目の前の仕事にばかり目を奪われると、顧客利益が企業利益につながり、自分の利益に直結することすら認識が薄くなる状況が生まれがちです。
コンサルティング会社やフリーコンサルタントは企業の外から新しい視点を現場にもたらし、ターゲットとする市場を中心とする従業員の意識改革も実現することが大切な業務の一環となります。

BPR実施の主なメリット

BPRはクライアント企業が望む形や進め方によって結果が変わるため、すべてのプロジェクト案件に共通するメリットを挙げることは簡単ではありません。
ただし、基本的には、業務フローを再構築することで非効率な業務環境から脱却できることや、無駄な業務をやめて労働時間の短縮が大きなポイントとなります。
経営者層にとっては人的コストの削減ができますし、従業員にとってはワークライフバランスの向上にもつながるため大きなメリットと言えるでしょう。
また、意思決定のボトルネックが可視化されるため、各所での意思決定が迅速化し、経営スピードが上がる期待もあります。
特に近年のBPRではIT化が外せませんので、ITの導入による作業の効率化は大きなメリットとなるでしょう。
新しいシステムは導入後も継続して運用するためマニュアル化なども必須ですが、情報の共有と一元管理による無駄の削減は、多くのメリットを生み出すベースとなります。
コンサルティングファームでもIT知識を持つコンサルタントの採用や育成が進んでおり、ITコンサルタントの求人や依頼は年々急増しています。

BPRコンサルタントの起業は
このような方におすすめです

・ある程度のIT知識を持ち合わせている人
・ロジカルシンキングで状況を正確に分析し、改善につなげていける人
・会計関係の資格を持ち顧客企業の経理部門とコミュニケーションがとれる人
・調査などを通し客観的に仮説立てをし、検証を行っていく能力のある人
・コンサルティングを通じて企業を成長させ、より高みに導くことができる人

BPRコンサルタントの案件紹介は
Yoakeへお任せください

クライアントの課題・問題を解決に導くコンサルティングは、時代の移り変わりと共に幅広いジャンルが誕生しており、
もはや専門スキルを持った人物だけの職業ではありません。
自分に合った領域を選べば、より効率的なスタートダッシュが切れるため、ぜひYoakeにご登録ください。
Yoakeに無料会員登録いただくと独立時のメリット・デメリット、税制面でのTipsを集約した資料のお渡し、
クローズドコミュニティへのご招待、専属担当による非公開案件紹介など様々な特典がございます。
独立からプロジェクトデリバリーまで充実のサポートをさせていただきます。

ようこそ、フリーランス・
副業人材が集まる
プロフェッショナルギルドへ

Yoakeに会員登録いただくと独立時のメリット・デメリット、税制面でのTipsを集約した資料のお渡し、クローズドコミュニティへのご招待、専属担当による非公開案件紹介など様々な特典がございます。独立からプロジェクトデリバリーまで充実のサポートをさせていただきます。