気になる SAPコンサルタントってどんな仕事?
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- コラム
ERP(Enterprise Resources Planning:統合基幹業務システム)の中でも世界シェアの高いSAP。日本国内のシェアも高く、SAPコンサルタントのニーズは高い状況が続いています。一方で現在IT業界では、SAPのいわゆる「2027年問題」が大きな話題です。SAPコンサルタントの将来性やニーズ、2027年問題への対応について解説します。
目次
SAPコンサルタントとは
SAPとは?
ドイツに本社があるSAP社は基幹業務を総合管理するシステムERPパッケージを提供しています。SAP社のERPは企業の経営資源を有効活用して、経営関係を効率化することが目的です。そのために基幹業務を部門ごとではなく、全社で総合管理できるソフトウェアパッケージを提供しています。
SAP社はマイクロソフトやオラクルと並び、世界で高いシェアを誇ります。1992年には日本法人を設立し、日本でも大企業を中心2,000社以上のSAP導入企業があると言われています。
SAPシステムの導入コンサル業務
SAPコンサルとは、SAP EPRパッケージの導入や運用に関するコンサルティングを行う仕事です。クライアントの経営改善のため、SAPシステム導入から運用までマネジメントします。導入を行うクライアントの業務内容やニーズをヒアリングして、機能を使い開発する必要があるかを判断します。要件定義やソリューション提案、プロジェクトの身長管理も導入コンサルの業務内容です。
SAPシステムのカスタマイズ業務
SAPシステムには豊富なテンプレートが用意され、そのまま利用することができますが、企業の業務フローや業務形態にあわせて最適化するにはモジュールのカスタマイズが必要です。カスタマイズを行うことで、クライアントの業務改善と経営の効率化につながります。
SAPシステムのサポート・保守
SAPシステム導入後の運用サポートや保守も、SAPコンサルタントの重要な仕事です。システムが正常に動作するよう運用をサポートし、不具合が起きた場合はユーザーへのサポート対応も実施します。
SAPコンサルタントの平均年収
SAPコンサルタントの平均年収は600万円です。しかしSAP認定コンサルタント資格、SAPプログラミング言語「ABAP」の知識量などで大きく変動します。
「2027年問題」がSAPコンサルタントに与える影響
SAPコンサルタントの需要が高まっている理由の1つに2027年問題があります。実は現在、利用されているSAP ERPのソフトウェアは2027年にサポートが終了します。多くの企業ではサポート終了に伴い、次世代製品への乗り換えを検討していて、SAPソリューションを乗り換える際には専門的な知識が求められます。そのため、SAPコンサルタントの需要も高まると予想されているのです。
SAPコンサルタントに求められる素質・資格
素質
SAPコンサルタントはクライアントの潜在的な問題を見つけ、解決へと導くことが求められています。コンサルタントなので、問題点をロジカルに分析し、効率よく解決するための思考が必要です。それに多くの人と関わるのでコミュニケーション能力も必要です。相手の話を聞く力は、問題を解決する上で不可欠な能力です。
資格
SAP社の主催するSAPコンサルタント試験に合格するとSAP認定コンサルタント資格を所得できます。この資格は必須ではありませんが、転職やフリーランスとして活躍する際には役に立つ資格です。資格ではSAPソリューションの構築や設計、トラブルシューティングなどについて問われます。
SAPコンサルタントとして独立できる?
SAPソリューションに関して知識とスキルがあれば、独立してフリーランスとして活躍することはできます。DXの促進という背景もあり、基幹業務の一元管理が可能となるSAP EPRの需要は高まっています。一方で、SAPコンサルタントは需要に比べて不足しています。またSAPコンサルタントのフリーランス案件は報酬が高い傾向にあり、案件によっては月単価200万円を超えることもあります。
最後に
実績と経験が豊富なSAPコンサルタントは、人材不足も背景に独立してフリーランスとして活躍するチャンスは広がっています。
弊社、株式会社Ballistaが運営するマッチングサービス「Yoake」では、SAP案件を取り扱っています。Yoakeではフリーランス・副業人材のプロフェッショナルコミュニティを運営しており、コミュニティ内では、独立からキャリア構築、具体的な案件紹介及びサポートまで一貫したサービスを提供します。SAPコンサルタントとしてより活躍したい方は、ぜひ登録してみてください。