気になる　Salesforceエンジニアってどんな仕事？

今回は「Salesforce（セールスフォース）エンジニア」についてです。
ここ数年Salesforceエンジニアの需要が高まっていて、将来性も高いと言われています。コラムではSalesforceエンジニアの仕事内容から年収、将来性、必要なスキルについて詳しく解説します。

Salesforceとは

Salesforceエンジニアについて話す前に、Salesforceについて解説します。
Salesforceとはカリフォルニアに本社を置く、株式会社セールスフォースドットコムが提供するクラウド型ソリューションです。具体的なサービス内容としては、企業が顧客の購入履歴や商談状況などを把握して活用できます。また、Salesforceでは営業管理や顧客管理をクラウド上で行うことができるビジネス向けアプリケーションも提供しています。顧客管理としては、取引実績の有無にかかわらず、接触した実績のある全ての顧客データを登録しておくことが可能です。この顧客データの中には顧客の傾向や過去の取引実績などが入力されています。これらのデータを活用しながら、新たな取引に繋がるよう効果的な支援を行う機能を持っています。

Salesforceエンジニアとは

Salesforceを自社で利用するために必要な導入、開発、運用、保守などの作業を担当するのがSalesforceエンジニアです。導入有無を提案し支援する上流工程から、開発や運用保守を行う下流工程まで一貫して携わるのが特徴です。
Salesforceには「force.com」という独自のプラットフォームがあるので、そこで独自のプログラミング言語である「Apex」を使ってシステム開発を行います。

Salesforceエンジニアの仕事内容

Salesforceエンジニアはシステム開発から運用・保守などさまざまな仕事に携わります。

導入支援

Salesforceを導入する際には、Salesforceの多様な機能の中から、クライアント企業にとって必要なものを判断しなければなりません。そのためには、企業の課題やSalesforceの利用目的などを丁寧にヒアリングすることが重要です。クライアントとコミュニケーションを取ってクライアントの業務改善のためにSalesforceを導入するので、システムだけでなく顧客業務についても理解する必要があります。

システムの開発

「force.com」内でApexを使って画面のUI（見た目のデザインなど）変更やロジックの変更などを行います。またシステム開発後のテスト作業や不具合の対応もSalesforceエンジニアの仕事であり、幅広い知識と経験が求められます。

システムの運用・改善

導入したシステムの不具合の対応や、納品した顧客が快適にサービスを利用できる環境を整えるのも重要な仕事です。トラブルが発生した際には、臨機応変に対応する力も求められます。また、システム稼働後の状況を分析し、よりよい活用のための改善策も提案します。

システムへの機能追加

Salesforceエンジニアがシステム開発を行いクライアント先に導入した後、場合によっては機能を追加することがあります。実際に導入してみると機能が足りなかったり、使い勝手が悪い部分が見つかったりすることもあるので、後から機能を追加する業務もSalesforceエンジニアが行います。

保守・点検

企業がSalesforceの導入後、使い方をレクチャーするのもSalesforceエンジニアの仕事です。トラブルを未然に防ぐために適切なメンテナンスも重要な業務です。

Salesforceエンジニアの年収

求人サイト「求人ボックス」によるとSalesforceエンジニアの平均年収はおよそ600万円です。厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、システムエンジニアの平均年収は547万円なので、エンジニア業界の中でもSalesforceエンジニアの年収は50万円ほど高いことになります。

Salesforceエンジニアの将来性

Salesforceエンジニアは需要があり、将来性が高いと言われています。その理由について解説します。

Salesforceの需要は高い

Salesforceは世界中で既に多くの企業が採用しているメジャーなツールです。普及率が高く、今後の需要も期待できます。Salesforceの需要が高まるほど、Salesforceエンジニアが活躍する場も増えるため、Salesforceエンジニアには将来性があると見込まれています。

エンジニアが活躍する場がある

Salesforceの機能は、企業の抱える問題など状況に応じて自由にカスタム可能です。その結果、コストの無駄を排しつつ、ユーザビリティも向上します。カスタムのためには、Salesforceについての専門知識やスキルを持ったエンジニアの存在が必要不可欠です。このカスタム機能という特徴がSalesforceエンジニアの需要を高める一因となっているのです。

Salesforceエンジニアに求められるスキル

Salesforceエンジニアに求められる最低限のスキルを2つ紹介します。

Apexでの開発経験

Salesforceエンジニアになるためには、Apexの開発経験が最低限必要です。しかしApexはかなり特殊なプログラミング言語なので、独学で学ぶのは難しいです。また現場での経験が必須なので、Salesforceを扱う企業に就職して経験を積む必要があります。

Salesforceを扱えるスキル

Salesforceを扱えるスキルは当然必要です。Salesforceを扱えるスキルの証明として「Salesforce認定試験」を受験することをお勧めします。文字通りSalesforceが扱えることを証明する資格です。基本資格と上級資格があり、より上位の資格を取得するほど高いスキルがあることを証明となります。

最後に

即戦力性の高いSalesforceエンジニアであれば、会社員時代よりも高い報酬を得ることができる人もいるでしょう。
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