携帯電話がNG?!法人銀行口座の開設の注意点

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2024.07.16
  • コラム

今回は「法人口座開設」についてです。独立・起業をして法人登記が完了し、クライアントとの取引を始める前に、銀行口座の開設が必要です。
この法人口座開設ですが、実は簡単にはいきません。開設には審査がありますが、特殊詐欺などの犯罪に法人口座が使われている実情もあり、審査がかなり厳しくなっていて、通らない法人も多いです。今回は「法人銀行口座開設」において、失敗しないためのポイントをまとめました。

法人口座とは

法人口座とは名義人が会社の口座のことです。法人口座には会社のあとに「株式会社AAAA 代表取締役BBBBB」などと代表者の名前が入っているものもあります。登記された代表者名がついているだけで個人口座ではありません。代表者が代わると、法人名はそのままで代表者名を変更します。

法人口座のメリット

会社の信用

法人口座を利用することで会社の資産と代表者の財産を区別して管理していると示すことができます。また、実体のある企業だと認識され新規取引などがスムーズに進みやすくなります。

借入など融資を受ける場合の選択肢が増える

複数の法人口座を持っていれば、メインバンクに融資を断られても他の金融機関に相談することができます。金融機関によっては法人口座を開設すると法人担当がつきますので融資の相談がしやすくなります。

手数料の交渉がしやすい

金融機関に法人口座を持つと、取引先への代金の支払いや従業員への給与振り込みなどを一定量行うことで各種手数料の交渉ができる可能性があります。

クレジットカードが作りやすい

法人口座を有していることで、金融機関の審査を通った会社だと認識されるのでカード取引がしやすくなります。

預金保険制度(ペイオフ)の活用

金融機関が破綻した場合は預金保険制度により普通預金は1,000万円までしか保護されませんが、当座預金や利息のつかない決済用預金は全額保護され、もしもの時に大切な事業資金を守ることができます。

法人口座の開設方法

必要書類

・会社の商業登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
・会社の定款
・会社印(口座の届出印)
・代表者の印鑑証明書
・代表者の実印
・代表者の身分証明書
金融機関により必要書類は異なります。最近はネット申し込みにより来店しなくても口座が開設でき、郵送で必要書類を送付すれば手続きが進む金融機関も増えています。

審査内容

・極端に資本金が少ない
・事業所の実態がない
・事業内容があいまい
・事業計画の内容
・代表者の経歴 など
銀行ごとに審査基準は違います。審査には時間を有することも多いので、計画的に進めましょう。

落とし穴 携帯電話はNG

法人口座の開設時には、法人としての電話番号を記入する必要がありますが、実は携帯電話はNGの場合があります。コンサルタントとして独立・起業する人の多くはオフィスを構えない場合も多く、従業員を雇わずに一人で活動することもあります。そのため固定電話が必要でないケースが多いのです。法人口座開設のために、NTT回線の権利を取得し、固定電話を購入するというのも気が重くなりますよね。

突破のカギは“050”IP電話

そこでご紹介したいのは“050”から始まるIP電話です。銀行にもよりますが、IP電話の番号なら法人電話番号として認めてもらえる場合があります。固定電話を新たに契約する場合と比べてコスト面でかなり安くなります。便利なツールについておすすめします。

BIZTEL ビジネスフォン

クラウド型IP電話サービスです。ネット環境さえあれば使えるクラウド型であるため、回線工事やメンテナンスなどの手間やコストをかけずにPBX機能が搭載されたIP電話を利用できます。最短5日で導入可能な手軽さとスピード、規模の変動に合わせて席数を増減させる拡張性など、現場のニーズをバランスよくカバーしてくれます。

Comdesk Flat

クラウド型の次世代型IP電話サービスです。ネット環境さえあればPCや携帯電話などさまざまな端末で電話を利用でき、スマホアプリ経由でキャリア通信による電話利用も可能です。もちろんPBXを搭載しているため、着信の振り分けや保留、転送、内線なども自由に設定できます。

モバビジ

0AB-J型のクラウドIP電話サービスです。音声品質にとことんこだわっています。複数の回線網を状況に応じて使い分けることで、スマホでもビジネスでストレスのない音声品質を実現しています。

MiiTel(ミーテル)

ビジネス向けIP電話サービスです。契約や導入はオンラインで完結可能となっており、初期費用0円での導入が可能です。ビジネスシーンでニーズの多い自動音声対応や振り分け設定、通話モニタリングといったスタンダードな機能に加え、文字起こしや自動録音、AIによる通話内容の定量評価など、役立つ機能が豊富です。

LINE Out

LINEが提供しているIP電話サービスです。コミュニケーションアプリ「LINE」の設定画面からスマートフォンで簡単にはじめられるのが特徴で、アメリカやカナダ、インド、イギリスなど海外の主要国の多くへの通話を最大5分間無料で利用できます。

Viber Out

楽天が提供するIP電話サービスです。PCのほか、スマートフォン向けのアプリも用意されていて、携帯電話・固定電話を問わず格安で世界中へ音声通話を発信できます。携帯電話への発信は1分あたり13.17円、固定電話への発信は1分あたり3.63円と他サービスと比較しても割安に設定されています。

最後に

独立・企業を目指すコンサルタントにとって法人口座開設をスムーズに終わらせることは、最初の滑り出しをよくすることにつながります。一方で、ここで躓いてしますと気分もよくありませんよね。コラム内で紹介したことを頭にいれて、しっかりと事前準備を済ませましょう。

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